骨粗鬆症と酸化ストレスの深い関係。骨の「破壊」を抑え、骨密度を守る水素の力
「ちょっと転んだだけで骨折して寝たきりになってしまった」
閉経後の女性や高齢者に非常に多い「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」。骨密度が低下して骨がスカスカのスポンジのようになってしまうこの病気は、超高齢化社会における最大のリスクの一つです。
カルシウムやビタミンDを摂ったり、運動で骨に刺激を与えたりすることが基本ですが、現在の骨代謝(整形外科)の最新研究において、骨がスカスカになる最大の燃料が『酸化ストレス』であることが分かってきました。そして、この酸化の暴走から骨を守るために水素が大きな力を発揮する事実が次々と報告されています。
「古い骨を壊す細胞」が、サビ(活性酸素)によって大暴走する
人間の骨は、ただの硬い棒ではなく常に古い骨が壊され(骨吸収)、新しい骨が作られる(骨形成)というサイクルを繰り返して新陳代謝しています。
問題は、この「古い骨を壊す役割」を持った破骨細胞(はこつさいぼう)です。加齢や閉経によるホルモン減少、ストレスによって体内に「活性酸素」が増加すると、この活性酸素が破骨細胞を異常に元気にしてしまい、「壊すスピード」が「作るスピード」を完全に上回ってしまうのです。
水素が破骨細胞の暴走シグナルを遮断する
この「行き過ぎた骨の破壊」を食い止めるために水素を用いた実験が行われました。
卵巣を摘出して意図的に骨粗鬆症を誘発させた病態モデルにおいて、水素を含んだ水を長期間摂取させたところ、破骨細胞を異常活性化させる細胞内の「酸化ストレスシグナル(ROS)」が劇的に減少しました。
結果として、骨が過剰に溶けて減少するのを確実にとどめ、低下するはずだった骨密度(BMD)および骨の微細な構造(骨量)が保たれることが判明しました。これまでの「カルシウムを足す」というアプローチから、「骨を壊す過剰な酸化のサビを消す」という根本的な予防医学へ。副作用なく全身に浸透する水素は、一生涯自分の足で歩き続けるための最強の骨プロテクターになります。
【引用文献・エビデンス】
- Guo, J. D., et al. "Hydrogen water consumption prevents osteopenia in ovariectomized rats." *Dose-Response*, 2013; 11(3): 412-421. (閉経後骨粗鬆症モデルにおいて、分子水素が酸化ストレスを低下させ破骨細胞の過剰な分化を阻害することで、骨量減少を抑制した原著論文)