脳内酸化ストレスと精神疾患。双極性障害や統合失調症の新たなアジュバント(補助)療法としての水素

ヘッダー画像:頭の中がモヤモヤ、グルグルとしていることを表現したグラフィック、あるいは両手で顔を覆う人物の写真

気分が極端に高揚する「躁(そう)」と、激しく落ち込む「うつ」を繰り返す双極性障害(躁うつ病)や、思考や感情がまとまらなくなる統合失調症。

精神科・心療内科の領域で扱われるこれらの疾患は、単なる「気の持ちよう」などでは決してなく、脳の神経伝達物資のバランスや脳の構造そのものに原因がある「脳の病気」です。

向精神薬等による治療が基本となりますが、近年、これらの精神疾患の進行や悪化の裏に【脳内の強力な酸化ストレス】が深く関与していることが世界的な研究で明らかになり、水素のもつ『脳保護作用』が新たな補助療法(アジュバント療法)として注目されています。

「心の病」ではなく、脳細胞の酸化(サビ)という事実

精神疾患の患者さんの脳内を調べると、健康な人に比べて、脳の炎症レベルが高く、グルタチオンなどの抗酸化物質が欠乏している現象が頻繁に確認されます。

強い心理的ストレスや、環境的な要因が重なると脳内に大量の活性酸素が発生します。このサビが脳の神経回路や、ミトコンドリア(エネルギー工場)の機能を破壊することで、ドーパミンやセロトニンなどの伝達が正常に行えなくなり、感情のコントロールの喪失や認知機能の低下が加速しているのです。

脳の最深部を洗い流す「水素」のアプローチ

一般的な抗酸化サプリメントは脳の強固なバリア(血液脳関門)に弾かれてしまいますが、宇宙一小さな水素ガスは脳の最深部にまで容易に到達します。

統合失調症や双極性障害の動物モデル等において、水素を用いた研究が報告されています。水素が過剰な悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)を中和することで、脳内の過剰な炎症・酸化ストレスが抑えられ、異常行動が緩和したり、薬物のみの治療効果を後押しするポジティブなデータが示唆されています。

精神科の投薬治療において「薬の副作用」や「長引く不調」に苦しむ患者さんは非常に多くおられます。薬とは異なるアプローチで、自らの脳細胞を「サビ」から守る水素療法は、これからのメンタルヘルスケアをより優しく、安全に支える希望となります。


【引用文献・エビデンス】

  • 精神疾患(統合失調症・双極性障害)の病態における酸化ストレスの関与、および神経炎症モデルに対する分子水素の抗酸化アプローチ・行動異常改善を示した基礎研究(Ostojic SM らの仮説提示や関連する精神薬理学の報告等)に基づく。